カレーに思う

先日友人に「カレーの美味しい作り方教えて」と言われました。
「どんなカレーを作りたいの?」と聞くと、「普通のカレー」とのこと。
ん?普通のカレー・・・・
私は少し考えてしまいました。
「普通のカレーってどういうの?」と聞くと、市販の箱の入ってる、カレールーを使ったカレーらしい。
私の感覚ではこの市販のカレーって、結構異常なカレーに見てたので少しびっくりしました。
一般的には、「カレー=市販の箱のルーで作るカレー」らしい・・・・
かつてインド人や、パキスタン人にハウスのカレールーで作ったカレーを食べてもらった時に、彼らがこう言ったことを思い出します。
「この料理旨いけど、なんていうの?」
そう彼らにとって日本人が普通のカレーと思っているものは、カレーではないんです。
そこでこのカレーについて考察してみました。
インドを始め東南アジアで食べられてるカレーとは

マレーシアに住んでいたころ、カレーは日常的に食べてました。
レストランに行くと、必ずどこかにカレーがあります。
スーパーとかにいくと、日本でいう粉末のカレー粉のようなカレーが簡単に手に入ります。
日本のいわゆるカレーとの違いは、(以下、日本のカレー=箱入りのルーで作るカレー)とろみがないということです。
日本ではスープカレーに近いものが、マレーシアではスタンダードなカレーです。
日本と東南アジアではなぜカレーが違うのか

日本と海外でカレーの違いがあるのはなぜか、これを考察してみますね。
これは食べている「米」の違いでそうなっていると考えられます。
東南アジアでのコメは「タイ米」です。
日本は「ジャポニカ米」が食べられてます。
タイ米を約3年間食べ続けて判ったことは、とにかくスープと合います。
マレーシアでは「肉骨茶(バクテー)」という料理が結構ポピュラーなんですが、よく食べてました。
これがまたタイ米とよく合うんです。
肉骨茶とは、豚肉の色んな部位をコトコト煮込んだ料理です。
結構香辛料が聞いてたりするので、好き嫌いが判れますが、私はとても好きでした。
この肉骨茶を食べた時に、「そっか、東南アジアで食べられてるカレーってシャバシャバなのは、タイ米に合うからだ」と合点が行きました。
逆に日本から持って行った、カレールーで作ったカレーをタイ米で食べると、そんなに美味しく感じないんですね。
やはり日本のお米で食べた方が、断然美味しいって感じました。
このようにカレーは、日本に入って来て独自の進化を遂げた料理の1つだということです。
この現象って結構あるんですね。
ナポリタンなんかも、その典型的な例です。
イタリアに日本で作られるような、ナポリタンは存在しません。
ラーメンなんかも最たるものかもしれません。
本場中国で食べられてるラーメンと、日本のラーメンも違います。
ラーメンはもはや、日本料理と言ってもいいぐらい、日本で進化を遂げているように感じます。
私にとってカレーとは

私にとってカレーとは、ターメリックやクルクミンなどが接種できる料理という感覚があります。
マレーシアでも日本でも、たまにカレーを食べる1つの理由として、免疫力アップのためというのがあるからです。
ウコンなどに含まれるターメリックや、クルクミンなどは肝臓の働きを助け、免疫力を上げます。
なので意識的に、定期的に食べます。
私はタイ米で食べる、スープ仕立てのカレーがとても好きで、たまに食べたくなります。
どちらかというと、日本のいわゆる普通のカレーって、なんかカレーという感じがしなんですね。
日本のカレーって、日本独特の料理という感覚があります。
みんなカレーって呼んでるから、カレーって言ってるだけ・・・・という感じです。
それこそカレーって、バターチキンやキーマカレー、マトンカレーなどたくさんあるので、「普通のカレー」と言われると、ピンときません。
後記

友人に「普通のカレーの美味しい作り方教えて」という質問から、このような記事を書いてみました。
やはり食って、自分が知ってるものが基準なので、人の数だけ普通が存在するし、考え方も様々だと感じます。
普通って難しいですね。
それこそマレーシアでの生活は、この普通という概念をことごとく変えた体験がたくさんあります。
ある村で生活したことがあますが、そこではインフラが整備されておらず、電気ガス水道を全て自力でなんとかしなくてはならない、生活をしたこともあります。
村人たちはには、水道もあり、また夕方6時以降電気が供給されます。
電気が供給されるのが夕方からなので、冷蔵庫もない生活が当たり前です。
この時、衣食住全てにわたって考え方が、シフトしました。
とてもいい体験でした。
また機会があれば、書きたいと思ってます。
このように、普通という概念って考えてみたら、私の中にあまりないかもしれません。
ちなみに美味しいカレーの作り方ですが、スーパーで売ってる箱のルーのカレーであれば、ぜひ箱の裏に書いてるレシピを参考にしてください。
これは本気で言ってます。
最近の箱の裏レシピはとてもクォリティーが高いです。
そしてそのカレールーを使う上での、作者の意図が込められています。
なので箱の裏のレシピを作った時に、こういうカレーにして欲しんだというルーの製作者の意図が見えてきます。
アレンジを加えるのは、その後でもいいと思います。
私の場合は、ほぼ確実に鉄板で加える味があります。
それは甘味と、酸味を加えるということです。
甘味はあれば、バナナを思いっきり熟させたもので付けたりします。
バナナを真っ黒になるぐらい熟々にしたものを使用します。
それと、ケチャップも入れたりします。
酸味は、トマトホールやウスターソース等で付けたりします。
あとよくやるのは、ニンニクをこれでもかぁというぐらい効かせたりもしますね。
最後まで読んで下さり、ありがとうございます。