【料理人の役目】主役は食材たち、作り手は名脇役になろう!
こんにちは、料理を作る上で、欠かせない考え方があるので紹介します。
これは、私のことなので、そういう考え方もあるのかぁ、ぐらいに読んでくださいね。
こんな思いになることってありませんか?
・料理がめんどう
・料理を簡単にサッと作れないかなぁ
・すぐに美味しく食べたい
などなど、手間を省きたい、そういう衝動に駆られることってありますね。
だけど、私が学んだ師匠はこんな感覚とは縁がありませんでした。
その元で、料理を学んだお陰で、料理がめんどうだとは思わなくなってたんですね。
これって、普通のことだと思ってたら、色々な人たちの話しを聞くと、そうではないことに気付きました。
そこで、なぜ料理が面倒だと感じないのか、ちょっと考えてみました。
きっとこれを読んでみると、ちょっと料理への思いが変わるかもしれません。
ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
料理人のやることは、食材たちをより美味しいものにすること
当たり前のことのように聞こえまますが、料理人の仕事は、食材を美味しくすることです。
今回の話は、これで以上なんです。
でもこの考え方って、ちょっと深掘りすると、全く違った思いで調理ができるようになります。
料理が面倒とか、簡単に楽に作りたいという思いに変わりはないですからね。
では料理好きの人たちって、どんな思いで料理をしているのか、少し話してみたいと思います。
これは、私のことなので、色々な考え方があるとは思います。
参考にしてくださいね。
食材たちは、どうのようにしてまな板の上に乗るのか?!
私の料理の師匠は、とにかく食材愛に溢れた人でした。
食材あっての料理であり、美味しい食材があればこそ、美味しい料理ができる。
これは揺るぎない絶対的な事実ですね。
ではこの食材たちって、私たちが創造できるかというと絶対に無理なんです。
何もない無の状態から、美味しい野菜や、お肉、魚介類など作り出すことはできないということです。
食材たちは、とてつもない存在なんですね。
ちょっと不漁な時期が続くと、魚の値段が高騰したり、雨が降らず、野菜があまりできなかったりしても、価格が高騰したりしますね。
どんなに、科学やITが進化しても、自然をコントロールしたりできません。
ましてや、植物や生命体を作り出すことなんてできないのが私たちなんですね。
食材たちは、とてつもない自然の恩恵を受けて、時間をかけて私たちの手元に届くわけです。
たくさんの自然の恩恵と時間をかけ、さらにはたくさんの人たちの手が加えられ、スーパーなどに陳列されるわけですね。
このように、とてつもない手間がかけられて、手元に届いた食材たちをどう扱うかが料理人です。
そして出来た料理を食べる時、私たちは「いただきます」といいます。
この「いただきます」という意味をご存知でしょうか。
「いただきます」という言葉の前に実は、もう一つ言葉が入るんですね。
それは「命、いただきます」なんですね。
食べ物の全ては、命が宿っているものです。
動植物たちの命をいただき、私たちの命を繋いでるんですね。
このような過程を経て、まな板の上に乗るわけです。
シェフたちの食材への深い想い
食材たちが、どのようにしてまな板の上の乗るかという感覚が少しわかったと思います。
では、料理人たちは、どういう想いで食材と向き合うのか、ということです。
天地の恩恵を受けた食材たちという感覚が、私の料理の師匠には染み付いてました。
言葉や知識ではなく、身体に染み付いてました。
あたかも神聖なものでも扱うかのように、食材たちと向き合うんですね。
よくシェフは食材と対話するという表現がありますが、本当にそんな感覚です。
この食材たちは、どうして欲しいのか、どうすれば最大限に美味しくなるのか食材と対話している感じですね。
このような感覚があればこし、人を感動させる料理を作ることができるわけですね。
なので、面倒とか、手間とかという感覚が入る余地はないんですね。
私の師匠は、フランスで2つ星のレストランで修行をされた方でした。
本当に食材の扱いに関しては、とても厳格で厳しかったです。
そしてこれだけ手間をかければ、それは美味しくなるよね、というぐらい手間を惜しみません。
これが、シェフたちが食材と向き合う想いなんですね。
食材たちに、再び命を吹き込む瞬間
食材たちは、2度生まれ変わります。
1度目は、生を受けた瞬間ですね。
そして2度目は、お皿に乗って完成された料理です。
彩り豊かな料理は、生きてます。
その2度目の命を吹き込むのが、料理人です。
この作業は、とても手間かもしれません。
面倒かもしれません、でも命を吹き込むと思えば労力を厭わずできるものです。
再び生まれ変わる食材たちを見て食べた時に、作り手も食べても感動します。
そんな料理を作ることができれば、食材も料理人も本望ではないかとおもんですね。
だれかに食べられて、美味しい!と言われた瞬間、その食材たちは成仏し、料理人は良かったと思えます。
まとめ
いかがだったでしょうか。
料理人の役目って、食材たちをいかに生かすか、いかに昇華(しょうげ)させるかだと痛感します。
天地の自然の恩恵を受けた食材たちの存在に気付くことが、料理の手間を惜しげなく注ぐ元です。
そこに食材たちへの感謝が現れるわけですね。
この感謝がなくなると、どうなるかというと、
「あたりまえ」
になってしまいます。
野菜があって当たり前、肉があって当たり前という感覚になるんですね。
さらには、料理するのが面倒という思いになっていきます。
この当たり前の事実が、当たり前でなくなる時、人は感謝や深い思いが湧いてくるものです。
極端に言えば、災害などがそうですね。
電気、ガス、水道が止まってみて、普段当たり前だと思っていたもに感謝の思いが湧いてきます。
でもこのように大変な目に遭わなくても、私たちは「感謝」をすることができます。
日々の料理が大変と感じるかもしれません。
でもそもそも食材がなければ、料理すらできないわけです。
なので、食材に対する感謝を忘れず、料理に向き合いたいと思うわけですね。
最後まで、読んでいただきありがとうございました。