カルボナーラ、失敗しないんで!
「カルボナーラ」は失敗する・・・・という感覚を持ってらっしゃる方、必見です。
食べたいけど、失敗するパスタの1つですね。
今日もお昼に、サッと作って食べました。
カルボナーラを知ろう
カルボナーラは、「洋風ぶっかけごはん」だと思ってください。
かなり、大胆な発想ですが、そういうことです。
実は、パスタってごはんに合う食材って、パスタにも合うんです。
例えば、タラコ、明太子、ツナ、ウニ、アサリ、マヨネーズ、イカ、タコ、納豆etc。
いずれもパスタにできます。
カルボナーラの材料である、卵やチーズ、ベーコンもそのうちの1つです。
ということで、ある日、カルボナーラってぶっかけごはんに近いって感じたことがありました。
この発想で、カルボナーラを作ると、結構失敗しません。
日本で一般的に知られてるカルボナーラは、イタリアではちょっと違います。
イタリアで食べられている、カルボナーラは生クリームや牛乳など入りません。
パンチェッタやグアンチャーレを使って、パルメジャーノチーズと卵であえる感じです。
料理は、日本に入ってくると、独自の変化を遂げます。
イタリアン、フレンチ、中華など変化というか進化することが多いです。
カルボナーラも、その一つです。
前置きはこの
ぶっかけカルボナーラレシピ
材料 1人分
パスタ・・・・・・・120g~150g
卵・・・・・・・・・1個(全卵でOK)
ベーコン・・・・・・1~2枚
溶けるチーズ・・・・10~20g
粉チーズ・・・・・・大1
白ワイン・・・・・・大1(料理酒でもOK)
ブラックペッパー・・少々
塩・・・・・・・・・適量
ニンニク・・・・・・1カケ(好みなので、入らなくてもOK)
作り方
1、ベーコンは食べやすい大きさに切る。卵とチーズは合わせておく。ニンニクはスライス。
2、パスタは、たっぷりので完全に沸騰したお湯の中に投入します。これは一つポイントです。
3、ベーコンとニンニクをフライパンに入れてから、火を付けます。火加減は強目の弱火です。
4、3をじっくり火を通し、ニンニクがきつね色になるか、ベーコンがカリカリになってきたら、白ワインを入れます。
5、4にパスタのゆで汁をお玉2杯分ぐらい入れます。(結構入れます。)これもポイントです。
6、5に2~2.5分早めに上げたパスタを投入します。ここもポイントです。
7、6にパスタが入ったら、火をマックス強火にします。ここで塩コショウをします。
8、7のパスタに火を通す感じで混ぜながら、5で入ったゆで汁を吸わせます。
9、パスタを1本味見します。塩味とパスタの硬さがちょうどよければOK。
10、パスタがちょうどよくなり、塩味もOKの状態で汁気が残っている状態にします。もし汁気がなくなっていたら、さらにゆで汁を足します。
11、10のフライパンを濡れフキンの上に置き、パスタをまぜます。少しクールダウンさせます。
12、11に1で作った卵液を入れます。
13、12のフライパンを、再度中火にかけます。混ぜながら完全にチーズを溶かします。
14、チーズが溶けたら出来上がりです。火にかけ過ぎると、卵が固まり始めるのでチーズが溶けたら火からおろしましょう。
以上がレシピです。
「カルボナーラ」のコツを解説
上記のレシピを元に、さらに詳しく解説します。
2で、沸騰したお湯で・・・と書きました。
ここが一つ重要なポイントです。
パスタがおいしくできない・・・という相談を受けたりします。
その時に、作り方を観させてもらうと、まだ沸いてないお湯にパスタを投入されている方がいました。
しっかり沸いてないお湯に、パスタを入れるとどうなるかというと、お米でいうと半煮えのような状態になります。
沸騰したお湯の中に、パスタを入れても、一時的に温度が下がります。
ご家庭のコロンだと、火力に限界があり、また沸騰するまでにそこそこ時間がかかります。
これを防ぐために、大きめの鍋でたっぷりのお湯で茹でるのが基本です。
では、大きめの鍋で、たっぷりのお水をご家庭のコロンでお湯を作るけですが、沸騰し切ってないと何が起こるのかと言うと、つぎのような事態になります。
沸騰しきってないお湯にパスタを入れたら、さらに温度が下がり、沸騰するまで数分かかってしまうという事態に見舞われます。
そして、美味しくないパスタに茹で上がります。
パスタ料理は、パスタを味わう料理です。
ソースは、パスタをより美味しく食べるためのものです。
なので、いくらソースが美味しくても、パスタが美味しくないと台無しです。
美味しくないご飯に、カレーをかけるようなものです。
なので、しっかり沸騰したお湯に、パスタを投入しましょう。
3にもちょっとしたポイントがあります。
ベーコンや、スライスニンニクはすぐに火が通ります。
なので、弱火が少し強めの弱火でじっくり火を通すのがコツです。
5で結構な量の湯で汁を入れます。これも一つのポイントです。
パスタは想像以上に水分を吸います。
作ったパスタが、テーブルに乗る頃には、パサパサになっているなんていう経験はありませんか?
麺類の中でも、結構水分を吸うのが、パスタです。
なので、えっこんなに入れてもいいの?!というぐらい入れてもOKです。
特に、カルボナーラは仕上がりがソースのような状態にしたいので、しっかり茹で汁を入れてOKです。
6にもポイントが隠れてます。
2〜2分半ぐらい早目にパスタを揚げます。3分ぐらい前でもいいと思ってるぐらいです。
特に、素人さんは手が遅いので、早目に上げてOKです。
もたもたして、作っているうちに1〜2分なってすぐに経ちます。
よく表示時間の1分前に上げるというのが定説のようになってますが、これでは遅いです。
なので、まだ芯が有るけど・・・・ぐらいでOKです。
7で火加減は、強火と書いてます。
これは一気にパスタに火を通していきたいからです。
一気にパスタに火を通すとどうなるかと言うと、ちょっともっちり感が出ます。
そして、フライパンのソースを吸うことによって、麺自体が美味しくなります。
ここは、手早くしっかり混ぜながら麺にスープを吸ってもらいましょう。
10の工程ですが、この段階で、汁気が結構有る状態にしておきます。
なければ、さらに茹で汁を加えましょう。
パスタは、どんどんソースを吸い続けるので、テーブルに乗った時にちょうどよくなるためには、少し汁気が必要です。
目安は、卵液と同量ぐらい、もしくはそれよりも少し多いぐらいの汁気があればOKです。
11で少しクールダウンさせる理由は、強火でガンガン作ってたので、そこに卵液を入れると失敗するからです。
カルボナーラの失敗のナンバーワンは、この卵液をうまくソース化できないところにあります。
それは、ひとえに火加減です。
なので、少し温度を下げます。
卵液を入れると、それだけで温度が下がるので、しっかり温度を下げる必要はありません。
少しクールダウンさせる感じです。
13は仕上げ段階です。
ここで、火を入れすぎると、これまだの工程が失敗に終わるので気をつけましょう。
卵液を入れると、温度が下がり、チーズが溶けづらくなります。
なので、中火ぐらいにかけて、完全にチーズを溶かします。
そして、チーズが溶けたらOKです。
文章で書くと、長いですが慣れるとパスタを茹でながら、手早くできるパスタの一つです。
ぜひマスターしていただきたいです。
まとめ
カルボナーラは、日本ではとても人気のあるパスタの一つです。
うまく作れるようになると、お客様にも振舞うこともできるので、マスターして欲しいです。
料理は、コツがあるのでどうしてもトライ&エラーが必要です。
それも楽しんで、作ってみてください。
そして、お味噌汁がご家庭ごとに違いがあるように、パスタもまた人それぞれ美味しいと思う感覚が違います。
カルボナーラに関しても、同じで、自分好みのカルボナーラを見つけて見るのも面白いです。
私は、あまり重たくないあっさりしたカルボナーラが好きなので、チーズは控えめにいれます。
イタリアンの修行時代は、4年間ほぼ毎日、パスタを食べてました。
毎日パスタを食べても、飽きない好きな料理です。
おそらく、毎日違うパスタを作れるのではないかと思うぐらい、パスタのバリエーションを持ってます。
また、記事にするのでぜひ、読んでくださいませ。